府中けやき並木にある鍼灸院

快適な妊娠期と安産に向けて。

ご妊娠おめでとうございます!
妊娠中はマイナートラブルに見舞われることが多くあります。
そんなときには鍼灸が強い味方になるのです。
また、安産のために出来ることがあります。
産前産に鍼灸の施術をすることによりスムーズなお産が期待できます。
お母さんの体調がよくなるため、その後の育児がとても楽になります。

妊娠中の治療について。

妊娠中の治療

●妊娠中の治療・施術について。
「妊娠中に鍼をしても大丈夫?」そんな疑問や不安を感じるかと思います。妊娠中は今までとは違うし、身体に鍼を刺したりお灸で熱を加えるなんて赤ちゃんに影響するのではと不安になりますよね。
鍼は、身体に異物を入れたり、薬を使ったりするわけではなく、鍼の刺激で血行を促進したり、自律神経を整えたり細胞を活性化させることで様々なトラブル解消に導きます。安心して施術を受けることが出来ます。
妊娠初期から出産直前までいつでもお受けいただけます。つわり、不眠、倦怠感、疲労感、肩こり、頭痛、腰痛、むくみなどの症状の緩和改善、逆子治療などの施術など安産に向けての一緒に進めていきましょう。
●妊娠中の心構え。
お母さんの心身の不調はそれだけで母体のストレスとなり同時に赤ちゃんのストレスにもなりえます。
自分が我慢すれば!という気持ちは捨てましょう。辛い時には無理せず横になりましょうね。
お母さんが元気よく過ごすことで、赤ちゃんも元気に育っていきます。
鍼灸治療は妊婦さんの味方です。身体の循環を整えることて母子ともにストレスフリーで赤ちゃんが健やかに育つ環境をつくることが出来ます。
妊娠中は飲める薬の制限があります。鍼灸治療で身体のツボや反応点の刺激をすることで血液循環の改善、筋肉の緊張の緩和、免疫の改善、つわりや逆子の治療を行うことが出来ます。
分娩前には、骨盤周辺や子宮の筋肉を緩めることができ、スムーズなお産が期待できます。
妊婦の治療 ●いつから始めたらいいのか、いつまで治療ができるのか。
妊娠してすぐから臨月や分娩前日まで受けていただけます。
妊娠初期は安胎といって、赤ちゃんが育つお手伝いや、悪阻などの不定愁訴に対してアプローチしていきます。
妊娠後期はご出産に向けての準備のための治療です。産後の肥立ちをも見据えた鍼灸治療を受けられておくことをお勧めいたします。 お母さんが元気よく過ごすことで、赤ちゃんも元気に育っていきます。
出産前の施術については、妊娠週数や体調によって治療方法が異なるため、まず相談することから始めてみませんか。
●どんな体制で施術をするのか、どのような鍼やお灸を使うのか。
うつ伏せによるお腹への負担を減らすため、基本姿勢は横向きで寝てもらい施術をします。
妊娠中でも安全に治療を受けていただけるよう、うつ伏せでも、おなかと胸が圧迫されない特殊なマットを用意しています。
使用する鍼は、髪の毛程の細い鍼を使用しますが、身体に鍼が刺さるので全く無痛というわけではなく独特の感覚が生じることがあります。患部はアルコール綿花で消毒してから鍼をして鍼を抜いた後も消毒します。鍼は一本一本密封処理されているため使用時まで完全な無菌状態を維持しており、使い捨てをしているので感染症の心配はありません。
お灸は皮膚を直接モグサを盛って焼かず、台座の上でお灸をします。温かく気持ちのいいものです。

長い妊娠期間には、つわりがひどくなるし、頭痛があっても
お薬が飲めないのは辛いですよね。おなかが大きくなって腰痛も辛いですね。
出産を経験し、不妊治療から出産までの治療を多く経験した女性の鍼灸師が、
身体が本来持つ自己免疫力を引き出す施術とカウンセリングで
妊婦ライフ・出産という人生の一大イベントをより健康的で快適に過ごすために、
鍼灸治療を取り入れてみませんか!

 

妊娠中のトラブル。

妊娠中の不安

●つわりのケア。
つわりは、主に妊娠初期に見られる症状で、妊婦の半数以上が経験するといわれています。吐き気や嘔吐が現れる『吐きつわり』、空腹になると気持ち悪くなる『食べつわり』、においに敏感になる『においつわり』他にも『よだれつわり』など人によって症状のタイプは様々です。
一般的には妊娠中期に入るタイミングで落ち着きますが、後期になって『後期つわり』になることもあります。
つわりの施術は、おなかや背中、腰などにあるツボに刺激を与えることにより症状を軽減していきます。そして、身体内のホルモンバランスを整えること、消化器系の働きを司る自律神経のバランスと働きをよくすること、精神の安定に導く施術です。
●妊娠中の腰痛や肩こり。
初期から後期にかけて悩まされる症状のひとつに『妊娠中の腰痛・肩こり』があります。
おなかの中で赤ちゃんがどんどん大きくなると同時に体重も増加するので、腰に負担がかかっていきます。また、妊娠中は出産に備えてリラキシンという靭帯を緩ませるホルモンが分泌されるため、腰痛が起こりやすくなります。そして、おなかがどんどん大きくなるために不良姿勢になり、肩こりが起こりやすくなります。
腰痛や肩こりに効果のあるといわれるツボに鍼治療を行います。妊娠週数や鍼への感受性を考慮し、必要時に局所の施術も行います。
逆子の治療 ●逆子の治療について。
胎児は、頭の方が大きく重いので、重力で頭が下になるのですが、なんらかの原因で頭が上、もしくは横にあるのが逆子です。逆子の原因が明確なものは全体のうち一部分で、多くは原因が不明とされています。
東洋医学では下半身の冷え、気虚(お母さんの気の不足)、気の上逆(イライラして気が登る)などが逆子の原因と考えています。
逆子治療では主にお灸をします。治療効果は8割に及ぶとも言われています。
また、鍼治療を加えることで不定愁訴や子宮、骨盤部への血流を改善し矯正効果を高めています。 ツボへの刺激は血液の末梢循環を改善するとともに骨盤底筋や子宮関連筋系に作用し、赤ちゃんの自己回転を促す効果をもっています。 逆子が改善してからも、ご自宅でお灸を続ければ、おなかのはりが取れて、再び逆子となる予防ができます。ご自宅でできお灸のやり方もご説明いたします。
●逆子治療のタイミング。
逆子治療は、妊娠28週以降で逆子と確認されたら、すぐに受けられることをお勧めします。
治療開始期は妊娠26〜29週くらいを目安にはじめることが最も効果的ですが、35週をすぎると、赤ちゃんが大きくなりおなかの中に余裕(隙間)がなくなるのと、子宮の形状がリンゴ型から洋梨型に変化するために逆子が改善しにくくなります。
28週なら逆子体操をして様子を見ることを勧められることがあると思いますが、次回の健診まで逆子が改善したか分からないので、1~2週間時間を無駄に過ごしてしまう危険があります。 逆子の治療は時間との勝負になります。
産婦人科の主治医から診断を受けましたら、できるだけ早く逆子の施術を受けることをお勧めします。早くから取り組めば改善率も高いです。 頭位(頭が下になる正常の状態)に戻り、赤ちゃんが大きくなり回転するスペースも徐々に小さくなってきて大半が安定化してきます。30週になる頃の逆子は全体の10%~20%となり、逆子で分娩を迎えるのは5%ともいわれています。

妊娠週に応じた治療。

妊娠初期

●初期:1週目〜12週目。
●つわり、ストレス、便秘。
妊娠初期は赤ちゃんの成長のために必要な胎盤をつくる大切な時期。ホルモンバランスが急激に変化するため、心身ともに負担が大きくなりやすいです。
つわりで食べられるものが少なくなると栄養バランスが偏ったりします。食欲不振やつわりの症状を和らげる施術を行います。 強い刺激を与えない施術なので初めての方も安心です。
●中期:12週目〜32週目。
●腰痛、おなかのはり、肩こり、頭痛、むくみ、骨盤・股関節の痛み、こむら返り。
妊娠中期になるとつわりも落ち着いてくる安定期に入ります。おなかが少しづつ大きくなることで、肩こりや腰痛など身体的な辛いことが増えてきます。
皮膚のかゆみや乾燥、妊娠性痒疹が出やすくなるのもこの時期です。また、高血圧や高血糖といった妊娠中毒を予防や血液が薄くなってくるので貧血予防などの施術していきます。 つわりがまだある方には、その症状に対する施術も行います。
この時期は胎動も始まり、お灸をすると赤ちゃんが元気に動くのが分かります。
●後期:32週目〜36週目。
●腰痛、おなかのはり、肩こり、むくみ、骨盤や股関節の痛み、逆子。
この時期になると脚のむくみ、頻尿、腰痛といった症状が出くるのでこれらの症状を緩和していきます。
胃が圧迫され胸やけを感じたり、血流が悪くなり、むくみやこむら返りも起こりやすくなります。赤ちゃんの胎動が激しくなり、頻尿や睡眠不足にも。
逆子と鍼灸治療は相性抜群。逆子は赤ちゃんの成長の過程で起こりうるものなので、ほとんどが自然に治りますが、早めに治療を行うことで逆子の治りが早くなったという研究報告があります。
●臨月:36週目〜40週目。
●骨盤・股関節の痛み、腰痛、こむら返り、逆子。
この時期になると、赤ちゃんも大きくなり、子宮も大きくなりお腹もせり出してきて、腰に負担がかかってきます。胎児も急激に成長するため、むくみの緩和をしていきます。
そのことから腰や股関節に負担がかかりやすく痛みが出ることがありますので、和らげるための施術していきます。
出産時に骨盤が開きやすいよう関節を緩ませる『リラキシン』というホルモンから影響です。よく出産後骨盤が開いたままと言われますが、ほっといても戻ります。骨盤内の血流を増加させ、産道、子宮口をやわらかくし、陣痛の誘発・促進を促します。

妊娠中、困ったこと。

妊娠中期 ●風邪のとき。
妊娠中は、赤ちゃんを異物と認識しないように免疫力が落ちています。なので風邪を引きやすいのです。消化がよくて、身体が温まるものを腹6分くらいに食べて安静にしていれば、普通の風邪なら3〜4日でよくなるでしょう。
39度くらいの熱でも赤ちゃんに影響することはないので心配いりません。解熱剤は飲まないで様子を見ましょう。あまり長引く様だと治療が必要です。特にしつこい咳が長く続く場合には、相談をしてください。
●頭痛のとき。
妊娠中に頭痛が起こっても、普段使っていた頭痛薬を飲めないことがほとんどです。そんな時には鍼灸治療がお勧めです。
薬を使わず、すみやかに頭痛を治すことができますよ。
●便秘、下痢のとき。
妊娠初期に、ホルモンの急激な変化により、便秘や下痢に悩まされたりするおかあさんが少なくありません。妊娠が進むにつれて、子宮が膀胱を圧迫したり、体内の水分量が増える結果、頻尿になる方も多くみられます。子宮が大きくなり腸も圧迫するため、便秘、そしてその結果、痔になることもありす。
鍼治療で身体の循環や気の力を増し、調子を整えることで体調を解消するとともに、頻尿や便秘などによく効くツボを組み合わせて症状の改善を図ります。
 

安産と流産防止。

つわりの治療 ●安産力アップ。
妊娠後期になると胎児が成長するため、とってもおなかが重くなるし、好きな姿勢で眠れなかったりなどなどありお母さん自身へのストレスが増えていきます。疲れやすくなり腰痛や肩こり起こる方がほとんど。
鍼治療によって、妊娠中に滞りがちな骨盤局所や身体の血流を改善する効果によるものです。安産のために子宮口を開かせる・子宮の筋肉を刺激する・陣痛を促し赤ちゃんが下りてくる準備をする。そして、冷え・むくみ・便秘・腰痛・疲労感などストレスを軽減させることで、辛さも軽くなり免疫機能が向上に導いていきます。
妊娠期間を元気に過ごせることが安産につながります。体調不良のある方はその症状を改善していきましょう。
●流産を少しでも減らすために出来ること。
流産の原因は、お母さんの行動が原因とは関係のないことがほとんどなのです。
染色体に原因がある場合は現代医学をもってしても治療は困難です。
しかし過度のストレスや冷えは避けたいですし、食事、生活習慣、ホルモンバランスの乱れは整えておきたいもの。
卵子の質や子宮の状態、身体内のホルモン分泌をより良い状態にすることで、流産となってしまう可能性を減らすことは出来ると考えます。 鍼治療が治療することによって心身ともに安定させて、妊娠初期の不安な時期を乗り越えていきましょう!
●自宅でお灸のセルフケア。
安定期(20週以降)に入ったら、自宅でできる手軽なお灸によるセルフケアを始めましょう。
「三陰交」というツボにお灸をします。そのツボにお灸をすると、母体のためだけでなく、産まれてくる赤ちゃんにもよい効果がみられます。ツボの位置とお灸のすえ方を指導しますので、ご自宅でも毎日続けることが出来ます。

産後のケアについて。

産後のケア

●産後のケアについて。
赤ちゃんご誕生おめでとうございます!
産後の体調はいかがでしょうか。
腰の痛みやおなかのたるみ、全身の筋肉痛、ホルモンも大きく変動します。また帝王切開後は下半身の強い浮腫がでやすいです。についてそんなボロボロの中で、24時間体制の育児になり、疲労が日々蓄積されていくことになります。
また、今まで経験したことのない育児への緊張から、ストレスも溜まりやすくなっています。このように身体の変化は妊娠中から産後まで続き、環境の変化もあり精神の状態が不安定になっているため、産後ケアの必要性が高まってきています。
●産後の生理。
次の妊娠を望む女性にとっては、産後の生理がいつはじまるかとても気になるところです。当院で産後ケアをお受けになられるお母さんから多い質問が「生理がいつ始まるかわからない」ということでした。
産後の生理の開始時期は、個人差がかなりあります。早い方で出産1ヶ月後、遅いケースだと1年以上経っても生理がこないお母さんもいます。基本的には哺乳類は、授乳中には妊娠しないシステムが備わっているため、原則的には生理は止まります。
これは、プロラクチンという母乳を産生するホルモンが分泌されている間は、排卵の抑制が起こるからです。授乳期を過ぎても生理が始まらないのは、このホルモンバランスの崩れからきています。
反対に母乳を上げている間に生理が始まると、母乳の出が悪くなります。
産後は、身体が弱っていて、生理が始まっても生理周期が安定しないことがあります。生理不順に効果のある三陰交、血海などのツボを刺激することで自律神経調整、血行やリンパ流の改善、ホルモンバランスを整えていきます。
●だっこなどによる腱鞘炎。
赤ちゃんをだっこ、入浴、授乳など、慣れない育児で腱鞘炎にかかるお母さんは少なくありません。
また、産褥期は浮腫から腱鞘炎が起こりやすくなるとも言われています。
出産数週間で右手腕や手首が痛くなり何も出来ず、赤ちゃんが泣いていても抱き上げることが出来ないといった声を聞きます。
腱鞘炎がある方には、緊張の緩和を図り痛みのある周囲に鍼やお灸で刺激を与え患部の痛みを鎮めて血行を良くすることで、動きが悪くなった筋肉をほぐれ、痛みの軽減を図ります。 そして、再発しないよう予防法や腕の休ませかたなどをアドバイスをします。
●乳汁分泌不全。
母乳で育てたいが母乳が出ないのは本当につらいことです。また授乳中は、おっぱいがはる、おっぱいが痛いなどお悩みがある方は少なくないと思います。乳汁分泌不全と仮性乳汁分泌不全にわけられます。割合は圧倒的に仮性乳汁分泌不全です。
疲労やストレス、乳腺の未発達などの局所的要因、ホルモンに対する感受性が低いなどが考えられています。
当院では、現代医学と東洋医学両方の観点から、お母さんの身体を診察し、乳房の基底部(乳房の付着部)の緊張を緩和させ、循環を良くし、乳汁分泌を促していきます。